Info: 統計学学習のための書籍・文献情報

私がこれまで読んできた書籍・文献の一部を紹介します。尚、選定は私の専門(看護管理学・組織論)に依存しています。良さそうな本があれば随時更新予定です。書籍・文献はすべてリンクから飛ぶことができます。
「★」は書籍を、「☆」は論文を表しています。

基本的な解説

栗原伸一.入門統計学 -検定から多変量解析・実験計画法まで-(2011).オーム社.2011

統計の基本的な解説が載っています。数式も最小限で、概略的な理解と基本的な数理モデルの理解に易しい本です。

東京大学教養学部統計学教室.統計学入門(基礎統計学Ⅰ).東京大学出版会.1991

東京大学教養学部統計学教室.人文・社会科学の統計学(基礎統計学Ⅱ)第14版.東京大学出版会.2019

この2冊はかなり詳しく解説されています。数式も多分に掲載されていますが、はじめは数理モデルの部分を読み飛ばしても概略的に理解できると思います。

多変量解析全般

三輪哲、林雄亮.SPSSによる応用多変量解析.オーム社.2014

多変量解析をするにあたって、とりあえずの基礎知識とSPSSを回したい人でも扱いやすい書籍です。ですが、必要な数式もある程度書かれているので、一歩踏み込んで理解したい人にも良い本です。多変量解析がメインですが、クロス集計やt検定のSPSSでのやり方からデータ変換の方法、パネルデータのマルチレベル分析まで「とりあえず」の情報が載っています。

中山和弘.看護学のための多変量解析入門.医学書院.2017

数式による解説はほとんどなく、はじめに手にとる本としてはとても丁寧に解説されていて、読者、特に初学者の満足度が高い印象です。統計学に苦手意識が強く、「まずは…」という方が手に取るべき1冊です。

※ この2冊は後述する「重回帰分析」「マルチレベル分析」もわかりやすく書かれています。

重回帰分析

前田和寛.重回帰分析の応用手法-交互作用項ならびに統制変数を含む分析-.比治山大学短期大学部紀要,2008.第43号

交互作用効果をモデルに含む場合の解説がわかりやすくまとめられています。単純傾斜検定まで詳しく書いています。

井上勝雄.多重共線性の問題と対策.商学論集.1990, 38(1)

重回帰分析において多重共線性がなぜ問題になるのか、独立変数間の相関が高いとなぜ推定結果に影響を与えるのか、数理的に解説してあります。式は理解できなくても概略的にも理解できるようにわかりやすくまとめてあります。

Altman DG:医学研究における実用統計学(木船義久,他訳).サイエンティスト社, p227-264,1999.

そもそも「相関」と「回帰」の違いは何なのか、その他医学研究での統計手法について解説してあります。変数変換の部分もわかりやすいです。

マルチレベル分析

藤野善久,近藤尚己,竹内文乃.保健医療従事者のためのマルチレベル分析ナビ.診断と治療社.2013

マルチレベル分析について概略的に解説されています。数式はどうでも良いから、マルチレベル分析の目的、適応などについて易しく書かれています。(初版から続版が無く、入手困難かもしれません)

SV. Subramanian, 濱野強,小松裕和,藤澤由和.エコロジカルファクターを加味した健康政策-マルチレベル分析の視点から-.保健医療科学.2007.56(2)

筒井淳也.不破麻紀子.マルチレベル・モデルの考え方と実践.理論と方法.2008.23(2)

筒井淳也.マルチレベル分析を有効活用するには.社会と調査.2012.9

井手亘.階層構造データにおける個人レベルの変数と集団レベルの変数-合意性、非独立性、信頼性とHLMによる分析の概要-.人間科学:大阪府立大学紀要.2008.4

マルチレベル分析の数理的理解を助ける論文たちの一部です。概略的な部分の解説もわかりやすいので、数理的な解説部分ははじめ読み飛ばしても大丈夫だと思います。

村澤昌崇.高等教育研究における計量分析手法の応用(その2)-組織内合意形成の程度の分析:ハーフィンダール係数、rwg、級内相関係数-.広島大学高等教育研究開発センター 大学論集.2007.38

組織レベル変数の凝集性の確認、妥当性等について解説されています。数理的に解説されていますが、基礎があれば容易に理解できる数式です。

Klein. K, Kozlowski. S. From micro to meso: Critical steps in conceptualizing and conducting multilevel research.Organizational research methods. 2000. 3(3)

Bryk, A. S. & Raudenbush, S. W. 1992 Hierarchical linear models: Applications and data analysis methods. Newbury Park, CA: Sage.

清水裕士.個人と集団のマルチレベル分析.2014.ナカニシヤ出版

→マルチレベル分析の(個人的に思う)教科書的な論文と教科書です。清水先生の本もすごくわかりやすいですが、情報量が多いので、僕はKlein先生たちの論文で理解して、Bryk先生と清水先生の本は辞書的に使っています。

**更新中**

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